
沖縄ではそろそろ梅雨明け、なんていう話も聞いたりしますが、工房のある千葉県は梅雨本番。
明日から子どもたちの通う小学校はプールが始まりますが、どうなることやら…
そんな雨続きの季節は、水に弱い革にとってもつらい季節です。
ということで、第4回のニュースレターでは、「革のお手入れ」について詳しく見ていきましょう!
もう慌てない!梅雨時期の革のお手入れ
水に弱い革製品も、濡れたときの正しい対処方法を知っていれば、やりがちな失敗も避けることができ、大きなトラブルもなく長くきれいな状態を保つことができます。
また、事前に水に対抗するためのお手入れをしておけば、急な雨でも焦らずに済むんですよ!

近年はゲリラ豪雨などの大雨、突然の雨など、外出時に予期せぬ水濡れに見舞われる機会が増えています。
お気に入りの革製品をバッグに入れていたのに、バッグごとずぶ濡れ、なんてこともありえます。
そんな革製品が濡れてしまったときのメンテナンスの方法をご紹介します。
急な雨。大切な革製品が濡れてしまったら???




【用意するもの】
- 柔らかい布(いらないTシャツでも可)
- 新聞紙
- 保革専用クリーム
STEP1:乾いた布で拭く
まずは、乾いた布で全体の水分を拭き取ります。
水分を布に移すイメージで、柔らかい布をポンポンと軽く押し当てましょう。
STEP2:中に詰め物をする
内側から水分を取り除き、バッグなどは型崩れを防ぐため、新聞紙を丸めたものをタオルなどの柔らかい布でくるみ、まんべんなく収まるよう革製品の中に詰めましょう。
STEP3:風通しの良い日陰で干す
風通しの良い日陰に革製品をおいて自然乾燥させてください。
※内部の布や金属パーツなどの細部までしっかりと乾くのを待ちましょう。
STEP4:保革専用クリームで栄養を与える
濡れてしまった革からは、油分や水分が失われています。
そのままにすると必要以上に水分が抜け、シワやひび割れの原因になるため、保革専用クリームをなじませて栄養を与えましょう。柔らかい布にクリームを適量つけて、革製品全体を磨いてください。
<絶対にやらないでほしいこと>
◆ドライヤーやストーブなどの温風に当てる
革は耐熱温度を超えた熱が加わると、縮んで変形したり、脂分が抜けて固くなったりします。
特に、水に濡れると耐熱温度は下がるため、急激に縮みやすくなります。
◆直射日光に当てる
屋外や日当たりのいい室内で乾かすのもNG。
直射日光でカラカラに乾燥した革は、硬化・変形に加え、最悪の場合はヒビ割れてしまいます。
うっかり濡れたままにしてしまうと…



革は水に濡れてしまうと水分を吸収して繊維が固くなり、乾燥後にひび割れや型崩れを起こしやすくなります。
また濡れた部分の色が濃くシミになったり、湿気によりカビが発生しやすい状態になります。
もしも雨や水に濡れてしまった場合でも、すぐに気づいて拭き取れば、ほとんどシミになることはありません。
すぐに拭き取ることができず、濃いシミができてしまったら、「濡れてしまっときの対処法」のSTEP1とSTEP2の間にひと手間加え、かために絞った布で水拭きしましょう!
シミになっている部分と同じくらいの色になるように、全体を軽く湿らせます。
革を強くこすらず、軽く押さえるように均等に湿らせていくのがポイントです!
革の特性を知って雨に備えよう!

基本的に革は水に弱いので、濡れた手で触ったり、水のはねる場所の近くには置かないことが大切です。
ただ、革の中でも比較的水に強い革もあるので、知っておくと商品を選ぶときに少し役立つこともあります。

<オイルドレザー>
「革のある暮らし®」でも多くの商品に使っています。
動物油で鞣された革や、タンニン鞣しの工程で油分を豊富に含ませた革は、通常の革より含まれている油分の量が多く、少量の水ならはじくことができます。

<スエード・ベロア>
表面を起毛させた革なので、水がついても表面張力で中まで浸透しにくくなっています。
防水スプレーをかけることで撥水性が増す場合もあり、スプレーをかけた後ブラシで少し毛を立たせるようにすると、さらに防水の効果が期待できます。

<ガラスレザー>
エナメルと似た見た目ですが、皮を鞣した後にガラス板やホーロー加工した鉄板に貼り付けて乾燥させ、表面の傷やしわを削ってから合成塗料を分厚く塗っているので、撥水効果や耐久性があります。
革のお手入れについて、くわしくは「革製品のお手入れについて」に掲載しています。
事前にできる簡単な水対策など、基本的なケアについてまとめていますので、お時間のあるときにぜひご覧ください!

第3回のニュースレターで特集しましたが、「革のある暮らし®」ではお客様のお好みに合わせて革色や糸色、取り付けパーツなどをカスタマイズしていただける商品を増やしていく予定です。
前回ご紹介したコインケースに続き、5月には「メガネケース」の販売を開始しました!
眼鏡屋さんとつくったグラスケース・pin
商品バリエーションはなんと1680通り!これぞ、世界にひとつのメガネケースです!
第2回のニュースレターで特集したロロマレザーを使用して、こだわりの眼鏡屋さんにアイデアをいただきつつカタチにしたメガネケース。
眼鏡屋さんから教えていただいた、「眼鏡の柄を外に出す」という収納方法。
見た目はとってもシンプルですが、革色やステッチカラー、金具の組み合わせも加えると、驚きの1680通りのバリエーションがつくりだせるんです!!!
先行販売したCreemaでは、母の日、父の日ギフトとして、Creemaメガネ部門の5月の販売数が1位になりました!他にない世界にひとつのアイテムは、贈り物にも最適です!







編集後記
5月のニュースレターはバタバタしており配信できなかったのですが、少しずつ作品も増えてきております!
とはいえ、オンラインストアに出品できておらず…
今月中に復刻版の長財布、たっぷり入るパス&カードケースをアップできればなぁと。
そしてそして、7月には「理 kotowari® mini」の最新作もクラウドファンディングにて登場予定です!
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